Wi-Fiルーターの最適な設置場所ってあるの?見た目をおしゃれに設置する方法

リモートワークの普及やIoTの発達などにより、生活と通信は切り離せない関係になっています。よりよい通信環境が求められるなか「Wi-Fiルーター」を設置する家庭も増加しています。
高性能なWi-Fiルーターを設置したとしても、電波が弱くなる環境だと通信速度が落ちるかもしれません。
また、Wi-Fiルーターの見た目を気にする人もいますが、どのように設置するのかも問題となります。
本記事ではWi-Fiルーターの設置に適している場所、適していない場所、おしゃれに設置する方法について解説します。
Wi-Fiルーターの特性
Wi-Fiルーターの設置の場所について考える際には、まず特性を理解しておかなければなりません。
理解すべき特性は、以下の2つです。
- 周波数の違い
- 電波の性質
それでは、特性の内容についてみていきましょう。
周波数の違い
Wi-Fiルーターが発する電波には「2.4GHz」「5GHz」「6GHz」の3つがあります。
それぞれの周波数についての違いは、以下のとおりです。
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周波数 |
特徴 |
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2.4GHz |
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5GHz |
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6GHz |
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このように周波数によって、電波の届きやすさや通信の速さに違いがあります。
設置する環境によってどの周波数がよいのかが変わるため、その環境にあわせたものに変更して利用しましょう。
電波の性質
Wi-Fiルーターの電波は障害物を通過したり、反射されたりして進んでいきます。
当然、通過できずに反射されると徐々に電波が弱くなり、通信速度が落ちてしまいます。通信速度を保つには、電波を通過する障害物の少ない場所に置くべきです。
なお、電波を通しやすい素材と、通しにくい素材は以下のとおりです。
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電波を通しやすい素材 |
木材・紙類・布繊維・ガラス |
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電波を通しにくい素材 |
金属・石材・コンクリート・水 |
周波数が低いほど電波は迂回する性能が高くなり、周波数が高いほど直進して進んでいきます。
電波を通しにくい素材が多い場合は、低い周波数に設定するとよいでしょう。
Wi-Fiルーター設置に適している場所

Wi-Fiルーターにはさまざまな特性があり、その特性を活かせる場所に設置すれば通信速度の低下を防げます。
Wi-Fiルーター設置に適している場所は、以下のとおりです。
どのような場所に設置するのが適しているのか理解し、Wi-Fiルーターの効果を最大限に活かしていきましょう。
床から1m以上離れている場所
Wi-Fiルーターの電波は、機器を中心としてあらゆる方向に飛びます。
床に置いてしまうと、下方向に向かう電波が反射または透過して弱くなります。ある程度下方向に電波を飛ばせるよう、床から1m以上離して設置しましょう。
電波は上階や下階に届きにくい性質をもっていますが、床からある程度離すと、多少電波の届く範囲を広げることが可能です。
家電製品が周囲に少ない場所
Wi-Fiルーターが2.4GHz帯を利用している場合、家電製品の発する周波数と重なってしまい通信速度が低下します。
同じ周波数の電波が飛んでいると、お互いに干渉して混線したり衝突したりします。このような状態になると電波が届きにくくなり、通信速度に悪影響を与えるかもしれません。
電子レンジや電気シェーバー、電気こたつ、掃除機はとくに電磁波を出す家電製品といわれています。電子レンジや電気こたつは固定した場所に設置するため、これらから距離を離してWi-Fiルーターを置くとよいでしょう。
壁といった障害物が周囲にない場所
壁や床といった障害物は電波の通過を妨げるため、周りに何もない場所に設置しましょう。
電波を通しやすい素材のものしかなくても、少なからず反射や迂回が発生します。反射や迂回が多い環境だと、通信速度が落ちてしまいます。
また、5GHzを2.4GHz帯に変更すれば障害物の影響を抑えられるのではないか、と考える人もいるでしょう。周波数を下げれば障害物の影響を減らせますが、通信速度も下がります。通信速度を上げるには、高い周波数でも届くような環境を整える必要があります。
Wi-Fiルーター設置に適さない場所
Wi-Fiルーターの電波は一定の障害物があると、反射してしまい通信速度が落ちます。
また、電波と同じような周波数を発する家電の近くに設置すると効果が低くなります。
以下のような場所に設置すると、Wi-Fiルーターの通信速度が落ちるため注意しましょう。
- テレビやパソコンの裏
- 床への直置き
- 湿度の高い場所
それでは、Wi-Fiルーターの設置に適さない場所はどのようなところなのか詳しくみていきましょう。
テレビやパソコンの裏
Wi-Fiルーターは、テレビやパソコンの裏に設置しないでおきましょう。
テレビやパソコンは電磁波を出しており、電波が干渉するおそれがあります。
また、あまりにも距離が近すぎて電波が周辺に届かなくなる原因になるかもしれません。テレビやパソコンに接続するのは問題ないとしても、隣の部屋や上階・下階に電波が届かなくなってしまいます。
収納のなか
Wi-Fiルーターを隠すために収納のなかに入れる人もいますが、電波の広がりが妨げられてしまいます。
また、部屋の隅に置くのも収納のなかに置くのと同じなので避けましょう。
電波の飛ぶ方向を制限すると、その分通信速度が低下します。できる限り360度、電波が飛ぶような場所に置くようにすることが大切です。
湿度の高い場所
水は電波を吸収する性質があり、高周波になるほど吸収率が高くなります。
浴室や洗面所、キッチンなど水を利用する周辺は湿気が溜まりやすく、電波が通過しにくくなります。ほかにも冬場の窓は結露しやすく、窓の近くも設置場所としてよくありません。
また、水槽は電波を遮断してしまうため、真横にWi-Fiルーターを置くのは避けましょう。
水の発生場所、湿気の溜まりやすい場所を避ければ、安定した通信速度が保てます。
Wi-Fiルーターをおしゃれに設置する方法
Wi-Fiルーターの通信速度を高める場所は、生活しているときに目につく場所です。
もしWi-Fiルーターを置くときには、以下の方法を試してインテリアのひとつのようにしてみましょう。
- Wi-Fiルーター専用ボックスに入れる
- 壁がけにする
- 吊り下げる
Wi-Fiルーターをおしゃれに設置すれば、部屋の雰囲気も変えられます。
高い通信速度を維持しつつ、おしゃれな空間を手に入れましょう。
Wi-Fiルーターをボックスに入れれば、存在を隠すことが可能です。
木製のボックスであれば電波を通しやすく、ケーブルも収納できて見た目もスッキリします。
ただし、Wi-Fiルーターを入れるボックスは密閉されていないものを選択しましょう。
隙間がないと電波の通り道がなくなるうえに、熱がこもって故障の原因となります。
壁がけにする
壁がけの収納を設置してWi-Fiルーターを置き、棚全体を飾り付ければおしゃれなインテリアになります。
壁がけの棚にWi-Fiルーターを置くだけだと、かえって目立つかもしれません。そのため、棚全体をインテリアとして考え、おしゃれなものに変えると雰囲気も大きく変わります。
ただし、壁がけの場合、Wi-Fiルーターが壁に接してしまう点には注意が必要です。
電波を阻害する場所でもあるため、他の部屋で利用するときには速度低下する可能性があります。できる限り、Wi-Fiルーターを利用する頻度の高い場所に設置するよう心がけましょう。
吊り下げる
電波の効率を最大限高めたうえでおしゃれな空間にするなら、吊り下げを検討しましょう。
吊り下げ式にすると視界に入りにくくなり、電波が360度行き渡ります。
ただし、吊り下げにする際にはケーブルの配線に注意しなければなりません。
ケーブルが目立っては意味がないため、うまく隠すよう配慮する必要があります。カバーをかけるなどの対策が必要です。
まとめ

Wi-Fiルーターは、生活に不可欠な家電製品のひとつです。
通信速度の高い、高性能なWi-Fiルーターを買ったり借りたりしても、設置する場所によっては速度が落ちてしまって期待した効果は得られません。
設置する際には、電波が通りやすい場所に設置する必要があります。
また、電波が通りやすい場所の多くは、生活しているときに目につきやすいところです。そのため、Wi-Fiルーターを無造作に置くだけだと、存在が気になってしまうかもしれません。
Wi-Fiルーターを設置するならおしゃれに見える方法を利用し、インテリアとして活用してみましょう。









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