戸建て住宅の設備リフォームについて。各設備のリフォーム紹介から耐久年数や費用感など。
一戸建てに長い間住むと、その間に住宅設備が壊れてしまったり、調子が悪くなったりしてしまうものです。
しかも、住宅設備によって耐用年数は異なり、修繕するときの費用も異なります。そのため、各設備の耐用年数やリフォーム金額を知っておかなければいけません。
本記事では各住宅設備の耐用年数、リフォームするときの費用の目安などについて解説していきます。
住宅設備とは
一戸建ての主な住宅設備とは、次のとおりです。
- キッチン
- 洗面台
- ユニットバス
- トイレ
- 給湯器
- エアコン など
上記のように住宅設備とは、生活に必要なものや生活にあると便利な設備のことをいいます。これらの設備は耐用年数が異なり、リフォームに必要な費用も異なります。
一戸建ての住宅設備の耐用年数
一戸建ての住宅設備の耐用年数は、次の表のとおりです。
設備名 | 耐用年数 | |
システムキッチン | 本体 | 10年~20年 |
ガスコンロ・IHクッキング | 10年~15年 | |
レンジフード・食洗器・水栓 | 10年 | |
洗面台 | 10年~15年 | |
ユニットバス | 15年~20年 | |
トイレ | 10年~15年 | |
給湯器 | 10年~15年 | |
エアコン | 10年 |
住宅設備によっては、部分的に交換しなければいけない箇所もあります。たとえば、トイレの便器やタンクは10年~15年程度で交換が必要になりますが、配管については20年程度持つといわれています。そのため、上記の表はあくまで耐用年数の目安と考えてください。
また、各住宅設備の保証期間と耐用年数は違う期間です。
保証期間は設備の故障や不具合をメーカーが直してくれる期間であり、耐用年数は住宅設備が通常の使い方でも壊れてしまう年数の目安です。
一戸建ての住宅設備のリフォーム費用目安
住宅設備のリフォーム費用の目安は、次の表のとおりです。
設備名 | 費用目安 |
システムキッチン | 50万円~200万円 |
洗面台 | 10万円~25万円 |
ユニットバス | 50万円~150万円 |
トイレ | 30万円前後 |
給湯器 | 10万円~15万円 |
エアコン(取付工事) | 1万円~3万円 |
上記の表は、一般的な住宅設備をリフォームしたときの費用の目安です。
リフォーム費用は導入する設備のグレードや、工事のしやすさなどに影響されます。正確なリフォーム費用を知りたい人は、建築会社やリフォーム業者から見積もりを取得しましょう。
リフォーム費用を抑える方法
リフォーム費用は高額になりがちなため、費用を抑える方法を知っておくことが大切です。費用を抑えて、希望するリフォーム工事をおこなっていきましょう。
複数の業者から見積もりを取得する
リフォーム費用を抑えるには、複数の業者から見積もりを取得するのがおすすめです。
リフォーム工事をおこなう会社によっては、得意なリフォームがあったり、工事する時間があったりして費用が安くなるケースもあります。しかし、リフォーム工事をする会社の見積もりを1社だけ取得していては、工事費が安いかどうか判断できません。
リフォーム工事費用が安いかどうか判断するために、複数の業者から見積もりを取得しましょう。
なお、業者の見積もりを取得するときには、3社~5社程度に依頼するのがおすすめです。
比較検討するときには、多くの見積もりがあると見比べやすくなります。リフォーム内容によっては項目ごとに値段が高い、安いがあるため、詳細まで比較しましょう。
まとめてリフォームをする
リフォームは1か所ずつ直すよりも、まとめてリフォームしたほうが安く済みます。
リフォーム工事で、お金がかかる費用の1つが人件費です。1か所ごとリフォームしていると、工事ごとに作業員が必要となり人件費が増えてしまいます。しかし、まとめてリフォーム工事をすれば、作業員の数を抑えられ人件費を抑えることが可能です。
調子の悪い設備が多くなってきたときには、まとめてリフォームをすれば費用を抑えられます。
少し古い設備を利用する
リフォーム工事をするときに設置する設備を、型落ちした少し古いものにすれば費用を抑えられます。
リフォーム工事でもっともお金がかかるのは、設備代金です。グレードの高い最新設備を導入すると、リフォーム費用は一気に上がってしまいます。
しかし、少し古い設備を導入すれば、設備代金を抑えることが可能です。
近年の設備は少し古くても使い勝手がよく、耐用年数も長い設備が多くあります。もし費用を抑えたいのであれば、最新設備と同時に少し古い設備を検討するのもよいでしょう。
リフォームをするときの注意点
リフォームには注意点があり、工事したことを後悔してしまうことがあります。そのようなことにならないよう、注意点をしっかりと確認しておきましょう。
家族でどのようなリフォームをするのか相談する
リフォームするときには、必ず家族でどのような工事をするのか相談しておきましょう。
家は家族全員で使うものであり、すべての人にとって使いやすい設備を導入しなければいけません。仮に自分にとっては使いやすい設備だとしてしも、ほかの人には使いにくい設備だという場合もあります。そのような設備を導入してしまうと、家族にストレスが溜まってしまいます。
たとえば、自分は追い焚き機能付きの給湯器はいらないと考えていたとしても、家族が同じ考えではないこともあるのです。
自分と家族の考えが一致するように、リフォームをするときには家族できちんと話し合ってから進めていきましょう。
ショールームに行ってみる
リフォームの仕上がりや導入した設備を確認するためにも、工事をする前にショールームへ行っておきましょう。
ショールームには多くの設備が展示されており、機能や見た目の確認が可能です。
リフォーム工事をしてから機能や見た目を確認すると、思ったものと違いということが出てきてしまいます。しかし、ショールームで設備を確認しておけば、自分の思ったとおりのリフォームができます。
自分の目で実際の設備を確認するためにも、リフォームする前にはショールームへ行っておきましょう。
リフォーム業者は慎重に選ぶ
リフォームを依頼する業者を決定するときには、慎重に決めなければいけません。
リフォームの質は、施工する業者によって左右されてしまいます。せっかく、導入する設備などをしっかり決めても、リフォームする業者選びに失敗してしまうと工事はうまく進みません。
リフォーム業者を選ぶときには、ホームページや口コミなどを確認しましょう。
ホームページでは施工実績が確認でき、口コミでは業者の評判がわかります。
リフォームに関するよくある質問
リフォームを行いたいと考えている人は多く、それぞれ悩みや疑問を持っていらっしゃいます。ここからはリフォームに関するよくある質問を紹介していきます。
リフォームとリノベーションって違うの?
リフォームとリノベーションは違う工事です。
リフォームとは、古くなった設備や内装などを新しくする「修復」工事です。一方、リノベーションとは、間取りを広げたり最新設備を導入したり「付加価値を上げる」工事をいいます。
このように両者の持つ意味合いは違います。
外構リフォームにはどのような工事があるの?
外構リフォームには、次の工事があります。
- 門扉の取り付けや交換
- 玄関アプローチの設置や補修
- 照明の設置
- 樹木の植栽
- バルコニーやベランダのリフォーム など
このように外構リフォームといっても、さまざまな工事があります。室内のリフォームをするときには、あわせて外構リフォームを検討するのもよいでしょう。
リフォームするときにローンは借りられるの?
リフォームするときには、リフォームローンの借り入れが可能です。
リフォームローンは多くの金融機関が扱っており、リフォーム工事をするときに借りられます。
リフォームローンの内容は各金融機関により異なるため、詳細は銀行などへ確認ください。
また、中古住宅を購入しリフォームする場合には、住宅ローンでもリフォーム工事費用が借りられます。
住宅ローンはリフォームローンに比べ金利が安いため、返済総額を抑えることが可能です。そのため、中古住宅を住宅ローンで購入する場合、購入費と併せてリフォーム費用を借りることを検討するのもよいでしょう。
まとめ
一戸建てにはさまざまな設備がありますが、それぞれ耐用年数が異なります。
すべての設備が一気に壊れるということはなく、1つずつ調子が悪くなっていきます。そのため、設備ごとの耐用年数やリフォーム費用の目安を知っておくことが大切です。
各設備の耐用年数やリフォーム費用の目安を知っていれば、設備の調子が悪くなったときにどのくらいのお金がかかるかがわかります。
しっかりと費用を把握し、いざという時に備えおきましょう。